
韓国は、あくまで調査船を出して、竹島周辺海域での海流調査を行うようです。
まずは、朝鮮日報の記事から。
【独島】「日本の巡視船が出動しても引き返さない」
海洋調査船が釜山出港…今月中旬に海流調査
韓国政府の海洋調査船・海洋2000号(2,500トン)は3日、独島(日本名・竹島)周辺海域で海流調査を行うため出航する。海洋2000号は2日午後10時30分現在、釜山海洋警察庁の埠頭(ふとう)を出航、海上で待機中とのことだ。
複数の政府関係者によると、海洋2000号は蔚山近海の東海岸南端から海流調査を始め、東海岸に沿って北上、今月中旬に独島周辺海域に入る予定だ。海洋2000号が独島に近づけば近づくほど、韓日間の緊張は高まると思われる。日本は独島が自国の排他的経済水域(EEZ)内にあると主張、巡視船を出動させると公にしている。 韓国政府は今回の調査を単なる「海流調査」と説明している。主に東海(日本海)の海水に含まれる塩分・海流・水温を測定するための調査だとのことだ。これに関し、国立海洋調査院はホームページで「経済航路開拓、航海の安全、海洋汚染物質拡散・移動予測、海難救助・軍作戦支援、海流循環モデル開発などを研究するため、定期的に韓国南海(韓国南部および済州島周辺海域)および東海で海流調査を実施している」と述べている。海流調査は領有権にかかわる特殊任務ではなく、海洋観察のための通常業務だという主張だ。
今回のように独島周辺で韓国が海流調査を行うと発表し、日本が妨害した例は過去にもあった。1996年8月と97年5月に海洋2000号が独島周辺海域で調査活動を行おうとした際も、日本は巡視船を派遣し調査活動を妨害した。2004年7月も同様だった。韓国地質研究所所属の探海2号は独島の北西海域で調査活動を行っている際、日本の巡視船が近づいたため引き返した。外交紛争を懸念してのことだ。
ある政府当局者は「今回は以前と違うだろう」という。「日本の巡視船が出動しても引き返さない」方針だといわれる。「独島について“静かな外交”を放棄した以上、韓国の領有権を守るという意志が反映されたもの」と政府関係者は説明する。よって日本が強硬対応に出れば、両国間の深刻な外交問題となる可能性がある。日本側は「巡視船を体当たりさせて韓国調査船を押し出すことはないだろうが、強く退去を命じる」としており、韓国側が調査を強行すれば予想外の結果をもたらすものとみられる。
イ・ハウォン記者イ・ジンソク記者
(朝鮮日報 2006/07/03)
竹島周辺海域は日本のEEZ(排他的経済水域)の中にあります。日本は、竹島(独島)と鬱陵島(ウルルンド)の中間線が日韓両国EEZの境界と主張しています。これに対して韓国は、これまでの鬱凌島基点から竹島基点に変更して境界線を主張、日韓が真っ向から対立しています。
ここでEEZについて、wikipediaによると以下のとおりです。
排他的経済水域(はいたてきけいざいすいいき、EEZ, exclusive economic zone)とは、国連海洋法条約に基づいて設定される経済的な主権がおよぶ水域のことを指す。沿岸国は国連海洋法条約に基づいた国内法を制定することで自国の沿岸から200海里(約370km<1海里=1852m>)の範囲内の水産資源および鉱物資源などの非生物資源の探査と開発に関する権利を得られる代わり、資源の管理や海洋汚染防止の義務を負う。
日本では1977年に改正された領海法と漁業水域に関する暫定措置法が施行されたことにより設定された。
海洋は自由航行の認められた公海と沿岸国の主権がおよぶ領海(外国船舶は無害通航権を行使すれば領海内でも航行できるが、沿岸国が設定する無害通航に関する法令の遵守を求められる)とに分けられる。領海について国によって様々な距離が主張された。多くは3海里ないし12海里であったが、中には200海里まで自国の領海であると主張する国が現れてきた。沿岸国に領海を認めることは慣習的に国際法として定着していたが、その距離については長年決着を見なかった。そこで国連が中心になり、沿岸国の権利と自由通航の確保を両立させるための条約制定会議が行われ、その結果定められたのが国連海洋法条約である。
つまり、排他的経済水域とは、沿岸国の権利と自由通航の確保という矛盾する要請を同時に満足させるための方策として考え出されたものである。200海里もの広範な領海を設定していた国の主張を経済的主権に限定して認める代わり、自由航行のできる水域を確保したのである。
(出典「wiki pedia」)
すなわち、EEZ内では、船舶の自由通航権が確保されております。ですから、韓国の立場でも日本の立場でも独自に海洋調査を行うことは可能です。
本来なら、両国とも竹島(独島)を自国の領土として主張しているわけですから、「領海」ということになります。領海ならば、その国の主権が及ぶ領土と同等の概念です。しかし、日韓とも竹島(独島)の領有をめぐっては紛争状態にあるため、いったんこの問題は棚上げにして、漁業権や鉱物採掘権の及ぶEEZの策定を1996年から交渉しています。
日本としましては、海上保安庁の巡視船での抗議活動及び自国の海洋調査を行うことができます。できうることは、逃げずにすべきです。ただでさえ韓国に竹島を実効支配(不法占拠)され、既成事実を積み上げられている現状をみれば、事なかれ主義では、もはや対処できません。